施設介護から訪問介護の職員になる!向いている人って?

介護の仕事をしようと思っている人、今介護の仕事をしている人も、「私は、施設にすればよいのか。訪問などの在宅に就職すればよいのか」という悩みがあります。

介護の仕事をしていたり興味があれば、悩むこともあると思います。

私の友人でも、20代に施設、デイサービスを経験し、引っ越しと同時に働くとは思ってもいなかった訪問介護の世界に入り、施設と変わらない年数働いている人がいます。

そこで、施設介護から訪問介護職員に転職するときの参考になるように、友人に経験談を聴きながら、施設介護と訪問介護の違いなどを解説していきます。

施設介護から訪問介護の職員になる?違いは?

訪問介護と施設介護の違いは?

まず、訪問介護とはどんな仕事をするのかを解説していきますね。

“訪問介護サービス行為ごとの区分等について(平成12年3月17日老計第10号)”

  • 利用者の身体に直接接触して行う介助サービス(そのために必要となる準備、後かたづけ等の一連の行為を含む)
  • 利用者の日常生活動作能力(AⅮⅬ)や意欲の向上のために利用者と共に行う自立支援のためのサービス
  • その他の専門的知識・技術(介護を要する状態となった要因である心身の障害や疾病に伴って必要となる特段の配慮)をもって行う利用者の日常生活上・社会生活上のためのサービス

引用文献:平成12年3月17日老計第10号

と、引用文献で述べてあるように、

訪問介護は簡単に分けて

  • 身体介護
  • 生活(家事)援助

に分類されます。

身体介護とは具体的に食事、排泄、入浴介助などのことをいい、生活(家事)援助は、掃除、洗濯、買い物、薬の受け取りなどをいいます。

引用文献の3つ目の項目は、一般的には通院介助のことをさすことが多く、方法など市町村によってとても異なるので今回は省きますね。(例えば、市町村によってはタクシー会社が介護タクシーとして通院を中心とした訪問介護事業を展開しているケースも多く、一般的な訪問介護のイメージと少し異なるので省かせていただきました。)

 

話を戻しまして、身体介護と生活(家事)援助に分類されることが施設介護と訪問介護の大きな違いです。

施設介護では、身体介護・生活(家事)援助すべてを分けることなく介護しますが、訪問介護は明確に分かれます。

 

例えば、調理などの家事援助のために訪問している時に、利用者さんがトイレから立ち上がれなくなったという場合があります。

この場合でトイレ介助は身体介護にあたるので、基本的には上司を通じ、介護支援専門員に相談しなくてはいけないのです(単位などの関係もあり)。

まあ、実際の現場では手伝わざるえないときもあるので、事後で相談する場合も多いのですが、基本的な考え方としては、ケアプランに記述していない内容は、相談なしではできないです。

施設ではそこまで考えなくて良かったと思いますが、訪問介護ではケアプランに記載されているかどうかで動き方も変わります。

施設ではケアプランはそこまで重要視していなかったかもしれません。

しかし、在宅介護においてケアプランはかなり重要になります。

もちろん、身体介護でも入浴介助の中にお風呂掃除・洗濯という一連の流れも含まれる介助もあるし、朝デイサービスに送り出すのに、起床介助・食事作り・食事介助・デイサービス準備といった身体介助と家事援助を混ぜた介助も存在します。

訪問介護ではできないことも多い

また、訪問介護ではいろんなできること、できないことがあるのでその都度相談が必要になることも結構あります。

施設においてもできないことはあったと思いますが、基本的には施設内の介助はそこまでの制限がなかったと思います。

在宅は施設とは違い、各利用者さん宅で行うので、各利用者さんごとに環境が異なることも大きいでしょう。

実際、市町村によっては趣味嗜好の買い物ができないなどの、いろんな規則があるので自分が「これどうなのかな?」と疑問に思ったことは、上司に相談する必要があります。

訪問介護は資格が必要

そして、施設介護と違い、必ず介護職員初任者研修(以前はヘルパー2級)以上の資格がいります(ちなみに介護福祉士は、初任者研修以上の資格です。)。

資格を持っていない人は勉強をして資格をとり、在宅介護ができます。

もちろん、資格をとるということは、身体介護や家事援助などの最低限の知識を得れるので、プラスとも言えるかもしれません。

訪問介護は短時間で働ける反面、収入が安定しにくい

訪問介護は登録職員(よく訪問介護事業所では「登録さん」と言われたりしています)として働くと、施設より収入が安定しにくい可能性もあります。

訪問介護はその時間に一人の利用者さんのためにサービスに入りますが、その利用者さんに急な用事が入ったりしてキャンセルになると、その時間の収入がなくなってしまいます。

訪問介護事業所によっては穴埋めはしてくれる場合もあるとは思いますが、確実ではありません。

施設ではある利用者さんが急に家族と外出するので入浴介助などの予定がなくなったとしても、別の人の介助をしたり施設内の雑用をこなしたらいいのですが、訪問介護ではそれがやりにくいです。

もちろん施設よりは自由度が高いので、扶養の範囲内で働きたい、子育てと両立したいなどの場合などにはいいでしょう。

登録職員ではなく正社員として働いた場合は収入は安定しますが、施設職員と同じで時間の自由度は低くなります。

在宅介護にも魅力がある

今までお伝えしたことを読み返すと、在宅介護はちょっと・・と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。

30分から長くても1時間半や2時間という時間の中で、1対1で利用者さんと接することができることや、介助を通じて利用者さんと話ができるというのは、バタバタしがちで時間がない施設介護にはない時間です。

また、在宅であるものを使って利用者さんの入浴をするなどいろんな経験ができる場でもあります。

在宅介護はどんな人が向いているのか。

「介護の仕事に向き不向きはない!!この仕事が好きであればよいのでは?」とも思ってもいますが、在宅の場合はそうもいかない場合があります。

訪問介護は家事ができないと・・・

訪問介護事業所によって、身体介護専門の人、家事援助専門の人に分かれるところもありますが、そうでないところも多いので料理など最低限の家事はできなければいけません。

在宅のお世話ということで、施設に比べて軽度の利用者さんも多く、生活(家事)援助のみ必要なんて利用者さんも多いですしね。

プライベートな空間に入る配慮を持てる人

そして、あくまでも利用者さんの自宅というプライベートの空間に入るので、配慮が必要です。

施設での利用者さんのお部屋もプライベートな空間とも言えますが、やっぱり本当の自宅とは全然違います。

当然なんですが靴を脱いで自宅にあがりますしね。

自宅という超プライベートな空間に入る配慮を持てる人が訪問介護に向いているといえます。

訪問介護で男の人は・・・

また訪問介護の仕事は現状では、男の人は難しいかもしれません。

男の人の方が家事が苦手なことが多いこともあるのですが、それだけでなく、利用者さんは男の介護職員に介助を行ってもらうことに抵抗あるようです。

家事など生活全般のことは、女の人の仕事というふうに思われている利用者さんも多くいます。

施設では大丈夫でも、自宅では男の人にさせてしまうのは申し訳ないと思われてしまうようです。

なので、男の人は施設介護もしくは在宅ならデイなどの方が向いているかもしれません。

施設の経験も活かせれる人

私の友人は、その訪問介護事所では若い方のようですが、やはり施設の経験が活きることが多くあるようです。

例えば、急変などの場合の対応もしなければならないことも必ずでてきます。

施設の方が重度な利用者さんが多いので、施設で働いたことがあるなら、急変の対応も行ったことがあるのではないでしょうか。

他には重度な利用者さんの対応も、施設にいたらイメージしやすいかもしれません。

まあ、在宅は施設のように環境が整っていないことも多いので、各利用者さん宅の環境に応じた対応が必要ですが、一度施設で経験していたら応用はしやすいと思います。

まとめ

訪問介護について、施設介護との違いを述べながら説明しました。

いろんなことを述べてきましたが、なぜこんなに在宅介護が難しいのかというと、介護度によっての単位数が異なりますし、そしてケアプランの立て方によってサービスが全く違うからです。

私の友人も、「どっちが向いているかは分からないけど、でも在宅にも施設にもそれぞれ違った魅力がある」って言ってました。

やりたいと思われた方でやられるのがいいかと思います。

訪問介護の経験をつむと、介護職として視点の幅が広がりますしね。