特養の仕事はきつい?転職で働くメリットやデメリットを解説します!

介護職として働こうと転職活動するなかで、特養って気になっている人も多いです。

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)で働くのはきついなんてうわさも聞きます。

そこで特養で働くメリット、デメリットについて解説していきます。

また特養には従来型とユニット型があります。

これら従来型の特養とユニット型の特養の違いも説明していきますね。

介護職が特養に転職する!働くメリットは?

特養で働くことは大きなメリットがあります。

まずは一般的に言われているメリットについて解説していきます。

どこでも通用する基本技術や知識が学べる

特養で働くと、どこでも通用する基本技術や知識が学べることは大きなメリットです。

「特養は基本です」なんて言う介護福祉士養成所の先生と私は出会ったこともあります。

実際、特養では、重度な利用者さんが多いです。

基本的には要介護3以上でないと入所できないために、重度な利用者さんばかりです。

いろんな疾患や症状の重度な利用者がいるので、特養で働くと自然に高度な介護技術が身に付くのも当然の話です。

 

特養は昔からある施設も多いので、他の職員よりもベテラン職員さんが多い傾向にあります。

経験豊富なベテラン職員さんから、ある意味、教科書をこえた実際の知識や介護技術を教わったりもできますし、目にする機会も増えます。

日中には、看護師さんもいるので病院ほどではありませんが、医療的なことも望めば学んだり観察することも可能です。

実際の介護現場だけでなく月に1回は研修をしている特養が多いので、幅広く介護の知識を学ぶこともできます。

 

そして、特養ではケアプランを各利用者さんの担当職員が作って施設ケアマネがとりまとめていることが多いです。

なので、施設でのケアマネ業務を経験することもできます。

また、そんな技術や知識面だけでなく、特養は重度の利用者さんが多いためか忙しい施設も多いので、少々の忙しさでは負けない精神的なタフさも身につけることができます。

特養は待遇が良い

特養は社会福祉法人が運営していることが多いです。

社会福祉法人は経営の基盤もしっかりしていることが多いので、特養は給与など待遇面が良いことが多いです。

特養は待機者も多く(特養によっては100人待ちなどもある)、入居者に困ることが少ないのも大きいでしょう。

ある調査によれば、特養とグループホームの職員の平均給与を比べると6万円ほどの差があった調査も。

特養にはベテラン職員も多いので、そんなベテラン職員が平均給与の額を上げている可能性がありますが、特養は他の施設に比べて比較的待遇が良い施設が多いことは事実です。

特養の法人は様々な施設を運営していることも

特養を運営している社会福祉法人はデイなど特養以外の施設を運営していることも多いです。

特養以外の施設も身近にあるため、特養以外の施設にも自然に意識を向けることができます。

同じ法人なので、少し積極的になれば交流することも可能で、特養以外の施設を知ることが可能です。

また、異動するデメリットはあるかもしれませんが、同一法人内での異動であると、こつこつと毎年ベースアップした給料もそのままであるケースも多いです。

「別の形態の施設で働きたい」と別法人に転職すると、転職先によっては今までの給料を考慮してくれないこともあります。

特養の仕事ってきつい?デメリットは?

上では特養で働くメリットを解説してきましたが、デメリットもあります。

特養はとにかくきつい

特養は上記したように基本的に要介護3以上の利用者さんばかりなので、やっぱり肉体的に大変です。

何十人ものおむつ交換やトイレ介助をおこなったりする必要もありますし、入浴介助も暑い浴室で次々と介助していく必要もあります。

また食事やおやつやレクなど離床が必要な場面になると、多くの利用者さんを移乗介助する必要があります。

当然ながら、離床すると、今度はベッドに寝ていただく臥床介助も多くの利用者さんで必要になります。

そして、このように身体面だけでなく、重度の認知症の利用者さんも多くいるので、暴言や暴力などを受けて精神的にもきついです。

流れ作業になりやすい

従来型の特養では特に流れ作業になりやすいです。

多くの利用者さんを介助していく必要があるので、ある程度は仕方がない部分があります。

ただ、介護職員によっては、そんな流れ作業的な業務にやりがいを感じなくなる人もいます。

なので、そんな業務のあり方に嫌になって、他の介護施設に転職するっていう介護士さんも多いです。

重度者が多いので会話も楽しめない

上の流れ作業の話とつながる部分がありますが、やっぱり重度な利用者さんが多いと、利用者さんと会話したりといった交流が難しくなります。

特にデイなどの比較的介護度が低い利用者さんが多い介護事業所から変わると、利用者さんとの会話を楽しめないと感じる介護士さんも多いです。

特養では利用者さんとコミュニケーションする能力だけではなく、利用者さんの細かな変化を観察する力が問われるようになります。

特養の従来型とユニット型の違いは?

特養の一般的な特徴を解説してきました。

ただ同じ特養でも、従来型とユニット型では違う施設とも言えます。

今まで説明してきた特徴はユニット型にもあてはまりますが、一般的には従来型の特養に言われていることが多いです。

就職先を決めるときは、従来型がユニット型か確認をとった方がいいでしょう。

これから従来型とユニット型の特養をそれぞれ解説していきますね。

従来型の特養の特徴は?

従来型の特養は施設全体で共同生活するのが基本です。

各居室も利用者さん2人から4人で相部屋で利用する施設が多いです。

食堂や浴室などの共用部分も大人数で利用するようになります。

排泄、入浴、食事などの介助も複数の職員で対応するケースが多いです。

例えば、入浴介助では、洗身、着脱、誘導と各介護職員で分割する場合が多いです。

多くの利用者さんを複数の職員で対応するので安心感がありますが、どうしても画一的なケアで流れ作業的になり、個別ケアはやりにくくなります。

ただ、その分業務の流れがルーチン化されていることも多くあり、業務を覚えやすく、ノウハウは豊富です。

また早出や遅出などシフトごとにやることが明確化している場合が多いです。

ユニット型特養の特徴は?

ユニット型の特養は2006年からスタートの比較的新しい施設です。

ユニット型は従来型のような大人数の利用者さんを複数の職員で対応するのではなく、1ユニット10人以下の共同生活が基本でユニット専任の職員で対応します。

居室は個室でプライベートを確保しつつも、すぐ近くに10名だけが使う共用空間もあって他社との関わりがもてるように工夫されています。

個別ケアが可能で、入浴介助なども1対1が基本になっています。

小規模のユニットで動くので、感染症の拡大も防止しやすいです。

 

今まで書いてきた内容からユニット型の方が良い施設のように思えるかもしれません。

ただ、その一方職員は大変であることが多いです。

スタッフも従来型と比べて少人数のため1人で判断して対応する必要があります。

多くの従来型の特養では夜勤時にペアの職員がいますが、ユニット型では夜勤なども1人で対応することもあり、大変です(夜勤の配置基準は2ユニットで1名)。

夜勤も従来型特養のように16時間勤務ではなく8時間勤務であることも多くあります。

一見良さそうに見えますが8時間勤務の夜勤は夜勤明けを休みとみなされて、次の日に普通に出勤もあったりします(16時間夜勤の場合は、夜勤明けの次の日は休日の場合が多いです)。

大変ではありますが、ユニットが異なれば違う施設のような場合もあり、1つの施設に所属しながら色んな経験が積みやすくなります。

各ユニット間の連携もはかる必要があるため、従来型の特養とは異なる幅広いチームワークのとり方を学べます。

従来型の特養も・・・

従来型の特養とユニット型の特養の特徴を見てきました。

ユニット型の方が利用者さんにとっては良い施設のように思えますよね。

なので、従来型の特養もユニット型の良い部分を取り入れようと、個別ケアをしようとしている施設も増えてきています。

また従来型とユニット型の特養が併設されている場合もあります。

なので、一概には上記の説明のように分けられなくなっている場合もあるので、転職先を決めるときは見学や面接時などに確認してみてくださいね。

まとめ

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)のメリット、デメリットを解説しました。

また従来型とユニット型の特徴も説明しました。

特養と聞くと、従来型のイメージもあるかもしれませんが、ユニット型と従来型では全く異なる施設といってもいいです。

なので、あなたの希望にあった転職先であるように、業務内容などを確認した方がいいですよ。